学生の頃にポール・オースターに出会い新刊が出るたびに読み耽っていた時期もあったが、だんだん物語がオーセンティックなものになっていきあまり面白いと思えなくなってしまい、いつしか読まなくなってしまった。ポール・オースターは本作を含むニューヨーク三部作が一番好きだ。案外そういう人も多いんじゃないだろうか?
あと翻訳も柴田元幸というのも懐かしい。一時期柴田元幸氏の翻訳本は全て読んでいた。ブコウスキー、ミルハウザー、スティーブ・エリクソンなどの名著に出会えたのは柴田氏のおかげだ。
そんな思い入れのある本だが、名作なのでいつでも読もうと思えば図書館で借りることもできる。潔く手放す事にした。