365日のIN/OUT

アラフィフの女が毎日モノを捨てる日記。2年目

Day186: 本「滴り落ちる時計たちの波紋」平野啓一郎, Travis Japanカレンダー 2023

OUT #186 本「滴り落ちる時計たちの波紋」平野啓一郎

2004年出版の短編集だ。文庫になったのは2007年。文字組の仕方が実験的だったりして平野啓一郎ってこんな作品を今は書いているんだなーと思った記憶がある。だが私はロマンチック三部作のような膨大な資料を下敷きとした重厚かつ華麗な擬古文調の作品が好きだったので「普通になっちゃったな」というのが当時の感想だった。内容は普通に面白かったと思うが全く記憶には残っていない。

この本に限らず、今まで本を多く読んできた方だがストーリーを忘れてしまったものは多い。近頃は金井美恵子の短編集を読み返しているが、ほぼ初見という印象だ。ただ過去の自分が好きだった小説を読み返すのは面白い。「こういう話を面白いと思っていたんだな」と若かりし頃の自分の感性を他人事のように評価できる。なんとなく自覚はしていたが社会に出て必死に仕事してバックグラウンドの違う他人と軋轢を避けるコミュニケーションをとる必要に迫られ、かなり人間が丸くなったのを実感する。学生時代の自分はもっと厳密で不必要にピリピリしていた厄介な女だった。

IN ♯20 Travis Japanカレンダー 2023

https://www.amazon.co.jp/dp/4089084474

ジャニーズのカレンダーは4月スタートだ。おそらく学生さんの新年度に合わせたスクールカレンダーなのだろう。いい大人が購入してしまい申し訳ない。予約は前年の12月からスタートする。2023年はこのカレンダーを予約していたため居間に飾るカレンダーを年末に買わなかった。やっと3月中旬に届きいそいそと梱包を開けたら、美麗写真満載のノート状のダイアリーが入っていた。勝手に壁掛けカレンダーや卓上カレンダーが届くことを想定していたので正直ショックを受けた。人生はじめてのジャニーズカレンダーの購入だったが、物事をわかっておらず厳しい洗礼を受けてしまった。私はTravis Japanが大好きで応援しているが、一方で断捨離中でもあるので、写真集のようなダイアリーは役に立たない(予定を書き込むスペースが少ない)のでちょっと困ってしまった。