365日のIN/OUT

アラフィフの女が毎日モノを捨てる日記。2年目

Day152: 本「本の読み方 スローリーディングの実践」平野啓一郎

OUT #152 本「本の読み方 スローリーディングの実践」平野啓一郎

2006年出版の本。この頃は平野啓一郎の新刊が出たらすぐ買っていた。同世代の作家として憧れつつ少しのライバル心も持って(おこがましい)いた作家が、本を読むのが遅いというのは意外だったのを覚えている。ロマンティック三部作の重厚さに多くの文献を読んでいないと書けない時代・人物への深い洞察を感じていたので、多読の人かと思っていた。京大卒という肩書から情報処理の速さを勝手に想像していた部分もあった。

さて平野啓一郎の表現力・描写力は、じっくり良質な物語を味わう事で磨かれたんだなとこの本を読んで理解できた。

ただ私は、もう読みたい本がたくさんあって、人生短すぎるくらいに今のところ思っている。特に本を読んで何かに役立てたいとも思っていない。とにかくページをめくって物語の行く末を知りたい。読み尽くしたい。まだまだ物語を早食いしたいお年頃なのだ。アラフィフだけど。

本の読み方はそれぞれ。これからも楽しく読書していきたい。